不思議な国

日本シリーズが終わった。2年連続でセは1勝もできず8連敗を喫した。
ホームランの数は圧倒的でとった点数は合計で4点と最低タイ記録となった。一方セパで首位打者を取った打者の退団が決まった。今年一軍の試合に一度も出ることがなかった。しかし下位リーグでは調子がよく3割以上を打っていたとのことである。チーム内で激しい競争があり、それに打ち勝たないと過去に実績があっても試合に出られない。厳しい世界だし天才同士の淘汰競争だ。それも高校大学と成績を上げ高額な契約金と年俸で入った人ばかりでなく、育成という支度金も3百万位で年俸も一般の初任給よりは少し高いぐらいで入って、3軍2軍で鍛えられ這い上がってきた人が結構いる。その傾向はどこの球団でも見られる。高校大学のスター選手で鳴り物入りで入ってもけがや伸び悩んだり、早々と去る人も多い。
高校で入って2年か3年で去る人も多い。別の世界に入る人もいるだろうし、大学などで勉強しなおす人もいるだろう。自分のちからや衰えは自分でしかわからない。高額の年棒をもらっている人が仕事を失うと翌年の税金の支払いに困るという話を聞く。大リーグでもルーキーからメジャーリーガーになるにはハングリー精神で向上していかないと道は厳しいという。球団もそうした育成費用を投資しながら試合に勝ち観客数を増やして黒字にしていく。大変な苦労であるが、人の人生や社会の経営の縮図といっていいだろう