不思議な国

新聞によれば一律10万円を配る特別定額給付金の給付が大都市を中心に大幅に遅れているとのことである。全国規模では6割を超えていると政府は発表しているが、大阪市と千葉市、名古屋市は給付率が1割を下回り、大阪はわずか3%である。一方札幌市は92%神戸市78%福岡市は53%。
問い合わせの対応、申請書の開封に時間を要するらしいが、これはどこも同じであろう。この格差に驚いている。今回のコロナ対策に対し大阪は府や市も政府とは異なる方策を積極的に打ち出し、市民に高評価を得ていると思っているが、大阪市のこの低さはどうしてか理解に苦しむ。申請していない人が多いのだろうか。コロナで影響を受けている人への応援であるから、全所体制で対応すべきであると思う。各市長さんはこの数値を見てどう考えているのだろうか。仁徳天皇歌「高き屋にのぼりてみれば煙立つ民のかまどは賑わいにけり」。民のかまどに煙は立っているのかいつも見ていなくてはならない。