台風大雨の災害

台風19号等による未曽有の風、大雨により100名以上の人命が失われ、何万戸という家屋が全壊、半壊、数百に上る堤防の崩壊による氾濫により何万件もの家屋の全半壊、床上床下浸水があった。農業の被害額も何千億に上ると予想されている。このところ温暖化による気候の変動により、従来の台風では考えられない規模で襲ってくる。早めの避難、日頃からハザードマップの確認など自衛が必要なことは言うまでもないが、高齢者の犠牲者が多くなっている。体が思うように動かないで避難が遅れた。また避難中に車ごと流された。悲劇を繰り返さないためにも経験を生かした対策が緊急だ。こうした大きな被害の中、重要な政治家からも被害があまりないような発言があり、取り消したり、考えられないような発言があった。東京の中で、テレビのニュースを見る限りでは被害は実感できないかもしれない。想像力を働かせ、被害者をさらに悲しませる発言は慎むべきである。道路の寸断で孤立して被害の情報が遅れ、救助が遅れたりした犠牲者もいたと思う。自衛隊の給水車が駆け付けたのに、知事から要請していないとして帰ってもらったりと被害者の心を逆なでした対応もあった。公務員は国民の公僕であり、知事の使用人ではないことを自覚してほしい。ホームレスの人が避難所に避難を求めてきたのに住民でないと避難所に入れさせなかったりと問題点も現れた。今後に向け真剣に被害者サイドに立った対策が必要だ。ボランティア制度もよく考えた方がいい。