相続

相続相談を受けていると皆悩んでいる。美田を残さないのが一番いいと思うが後の世代の生活が心配になりあれこれ悩むことになる。普通に生きていた父や母がなくなると精神的な支柱がなくなり非常な喪失感と同時に個人の財産などの引き継ぎが出てきて、意見の齟齬など交渉で心を悩ますことが多くなる。自分だけの意思では解決できない。普段からの付き合いでうまくまとまる環境であれば問題ない。法定相続人が多かったり、特に相続人が死亡し、代襲相続人などが出てくると人間関係も複雑になり結構交渉に悩むことが多いと思う。法定相続分や遺留分を考えると訳が分からなくなる人も出てくるだろう。そうなると国の贈与税などの特別措置を利用したりして生前贈与も必要だろう。分割協議書の合意は一人でも合意できなければ、時間もかかり解決しない。やはり遺言書を残すのがいいと思う。法務局の遺言書の保管制度もでき、適正な遺言書を預けてあれば家庭裁判所の牽引も不要である。遺言書も自筆が必要な部分とワープロ作成や登録事項証明や通帳の写しや有価証券の残高証明などの添付でよくなった。費用も預けるときだけで、聞いた話だと遺言者が120歳になるまで預かってくれるとのことだ。自筆遺言の裁判所の検認や公証人役場での公正証書による作成は従来通りである。

相続は全く棚から牡丹餅なのになぜまとまらないのか