誰かために闘った

大坂選手の快挙達成。今アメリカで大きな問題になっている黒人差別というべき対応で犠牲者となった人の名を毎回黒いマスクに白地で記して、抗議を表現した。上位の戦いとなると最終セットまでなったが、精神的に崩れることなく見事に勝利した。自分の力だけでなく、犠牲者やその背景にあるアメリカ社会の問題へ意思表示を見事に勝利に結びつけた。見えざる神の手か。しかしマスクに人名を入れて戦うのは相手はどうだったろうか。一方そうした意思表示無言の意見表明ことを認める(ざるを得ない)アメリカ社会の深さも見せつけたような気がする。
逆に日本に何か同じような事件が起こったらどうだろう。犠牲者の名を書き、政府への抗議を示したらどうなるか。主催者がやめろと規制しなかったろうか。そして裁判になりそな気がする。裁判の結果はどうなるか。マスクに書いていいか、やめるかどう判断が出るだろうか。
自民党の総裁選が始まっている。一方の野党も新しい政党が成立した。次の総選挙に向けて国民の審判を仰ぐ準備ができつつある。
日本の場合は二大だけでなく第三、第四政党などが独自の主張で競い合っている。小選挙区で一人を選ぶことになりその他の候補の投票数は死票となる。比例でその分の意思を拾い上げるというがなかなか難しい。
この頃テレビを見ていても、新聞を見ていても何か奥歯にものが挟まったような感じがある。誰かにおもねっているのか。戦争当時、マスコミも戦争に加担したその反省で新生日本、新生マスコミも出発したのではないか。健全な民主主義、自由な意見表明の一端を担っていると思うのだ。