不思議な国

本日から標記の制度が開始される。相続関係の一連の制度改正の最後を飾るものである。遺言書は公証人役場での公正証書によるものと自分で作成する自筆証書遺言が主なものでありそれぞれメリットやデメリットがあるものであった。自筆は内容を人に知られず作成できるが、相続財産の不動産についてはそれを特定するために厳格に土地の所在地、地目、地積などを自筆で正確に書かなくてはならず、遺言書があるのに、正確でないため登記ができないという例は多くあったようである。一連の改正で財産目録に土地の特定や預金の特定も自分で書かなくても登記事項証明書の一部やや預金の通帳の写しを付けて綴じて証明捺印でよくなった。今回はさらに進めて法務局で一通3900円で預かったくれることになった。遺言書の内容までは関知しないが、様式の不備は見てくれるようである。保管した内容も遺言者は見ることはできるし、遺言者の死亡後相続人は内容を見ることができる。裁判所の検認が不要となった。公正証書自筆遺言家庭裁判所の検認法務局の保管制度と充実した制度となったが遺言者の生前の意思が死亡後に確実に反映されることが重要だと思う。所有者不明土地や相続による未登記土地が少しでもなくなることを望む。
賃金統計の不備が以前問題となり、ようやく失業手当への反映分(不足支給分)の手続きと調査が来ている。額は一人当たり百円単位との説明だが、この支給にも郵送代や何枚ものカラー書類の印刷費と人件費ががかかっている。支給額と支給のための雑費がいくらか明示すべきだ。不思議な国だ。そして無責任体制は続く。