前橋空襲を語り継ぐ

太平洋戦争敗戦の日8月15日の6日前昭和20年8月5日の夜前橋市街はアメリカ軍B29による空襲を受け、焼夷弾などでほぼ焼き尽くされ、1000名近くの人が焼死し、焦土と化した。空襲犠牲者の慰霊、第2次世界大戦でなくなった日本や世界の人々の慰霊を行い、戦争で亡くなった方の平和への思いを継承し、再び戦争を起こさないように決意を新たにした。市内の数か所の寺や神社、キリスト教会などで慰霊が行われた。私は浄土宗の正幸寺に参加し、住職のねんごろの法要と講話があった。この寺も空襲で全焼し、その後再建されたことをお聞きした。その後前橋市文化学芸員の方の前橋空襲の被害状況や当時の状況を話された。3歳ぐらいの時にこの空襲を経験されたとのことであった。この催しには40名以上の方が参加され年々増えているようだ。約一時間後外に出て、鐘楼に上り、慰霊の鐘を一人一人ついた。戦後74年たつと当時を知る人も少なくなっているが、気を許せば多くの人が犠牲になり、核兵器の時代人類が一瞬のうちに滅びてしまう危険性がある。こうした機会を通じ平和のありがたさを伝えていこう。
8月23日は市の福祉会館で市民学芸員作成の「先覚先哲の郷土の人々の掘り起こし」の紙芝居が行われる。前橋空襲の中で焼け残った鉄筋コンクリート造りの麻屋百貨店を作った手塚鎌五郎の紙芝居が行われるので鑑賞したいと思う。