雑感録

子供が親から暴力を受けたり、育児放棄などによって殺されてしまう事件が後を絶たない。新聞やマスコミが再びこうした悲劇を繰り返さないように詳細を伝えているにもかかわらずに。千葉県で起きた事件は親による虐待暴行だ。その子は学校に伝え、親から一時避難する措置が取られたが、その後再び親元に返され今回の事件となったようだ。親が一番悪いのは間違いないが、子を守る行政の対応にも問題があるようだ。親にいじめられているという訴えを、秘密は守りますという前提で書いたものを当事者の親にコピーを渡してしまったという。それによりさらにエスカレートしたことは疑う余地もない。渡すことも学校だけの判断でなく教育委員会にも諮りその結果当事者の親の圧力に負け、渡す判断をしたという。本来守るべき子を守るのでなく、脅されて組織を守ってしまったといえよう。訴訟するとかいうと色々考え自分の身を大事にしてしまうのだろうか。暴行を受けたり虐待されたりした経験者を組織の中に入れて置き判断を仰ぐ方法はどうだろう。また児童相談所の権限、組織や職員の問題も出された。これは前から言われて強化されていると思っていたが、一時措置をした後親元に戻した後の監視フォローに問題があるようだ。すると人員や能力、予算が不足しているという問題になる。経験からいうと彼らはやはり優等生で100点満点取りたいので即時相応の対応が取れないのではないか。60%でもいい51%の対策でいいからまずは人命を守ることをしてほしい。